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蝶ネクタイの結び方 How to Tie a Bow Tie

蝶ネクタイ(ボウタイ)の結び方、コーディネイト、歴史など。ネクタイ史研究者の蝶ネクタイ・ブランドが発信するブログです。How to tie a BowTie, Styling, History etc. BowTie Specimens Presents.

6.垂らし結び/解説_Drop Bow Knot History,紅茶王リプトンの結び方/Thomas Lipton BowTie-Style

垂らし結び/Drop Bow Knot 解説

  

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このページでは、垂らし結び(Drop Bow Knot)について解説します。

 

 

 

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©Another-Design-Inst. / 19th Century Pointed End / 4.0cm width 

 

 

 

剣先の部分が下に垂れ落ちているシルエット。見る人に華やかで柔らかい印象を与えます。

 

 

 

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©Another-Design-Inst. / 19th Century Square End / 5.0cm width 

 

 

 

シルエット的には、現代でも女学生の制服のネックウェアとして多く使われていますが、かつては紳士達にも好まれた結び方だったようです。

 

 

 

 

 

垂らし結びの歴史

 

 

 

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Public Domain / Wikimedia Commons / 1827【 Magnus Selbstbildnis 】 

 

 

 

蝶結びの解説ページでも書きましたが、蝶ネクタイと呼ばれるネックウェアができる19世紀中頃より、200年以上前から既に蝶結びをするメンズ・ネックウェア文化はありました。

 

 

 

上の肖像画は、短いスカーフ上のクラヴァットを結んでいますが、剣先が縫製されず腰のない素材で結ぶと、蝶結びすると同時に先端が垂れ落ちます。

 

 

 

もちろん剣先が長いものであれば、その分の重みでさらに下に落ちていきます。それに対し、短かいだけでなく剣先が縁取られ、形状を保つために芯地が入っているような蝶ネクタイは、

 

 

 

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Public Domain / Wikimedia Commons / 1909【 Thomas Lipton

 

 

 

何らかの方法で剣先を下方向に固定しない限り、上と下の写真のリプトンのような蝶ネクタイ・シルエットにはなりません。

 

 

 

20世紀初頭、彼の青地にドット柄(polka dot)の生地を使った、この垂らし結びスタイル(造語)はリプトン・ボウの名で知名度を得たようですが、 

 

 

 

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Public Domain / Wikimedia Commons / 1913Thomas Lipton

 

 

    

出石尚三先生の著「男はなぜネクタイを結ぶのか」の中でも、リプトン・ボウが手結び型か、結び切り[作り結び]型かは判断し難いとおっしゃっています。

 

 

 

男はなぜネクタイを結ぶのか (新潮新書)

男はなぜネクタイを結ぶのか (新潮新書)

 

 

 

 

個人的には、実際に結びながら検討した結果、ねじり締めて固定する方法と、下の写真のように右手側の剣先を、最後に輪に通して締める方法に辿り着きました。詳細は垂らし結びの手順ページへどうぞ。

 

 

 

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Public Domain / Wikimedia Commons / 1878  Friedrich Fromhold Martens

 

 

 

 

 

カーネル・サンダースも垂らし結び?

 

 

 

The Inspirational Life Story of Colonel Sanders: Face On The Finger Licking Good Chicken (Inspirational Life Stories by Gregory Watson Book 12) (English Edition)

 

 

 

日本中のKFCのお店の前には、白いスーツに黒いネクタイ姿のカーネル・サンダース[1890-1980]像が置かれています。

 

 


もっとサンダースさん画像を見たい方はこちら

 

 

 

彼がいつも首に結んでいたものは、歴史写真等の情報が少ないため推測のレベルではありますが、アメリカではPlantation TieWestern Bow Tie(ウェスタン ボウタイ)、Colonel Sanders Tieなどと呼ばれているようです。

 

 

 

Plantation[プランテーション]を19世紀中頃までのアメリカ南部で奴隷を使った大農園、Western[ウェスタン]を彼らの視点から見た西部開拓時代[1860-1890頃]と解釈してみると、

 


19世紀に生まれたと推測はできます。カーネルは1890年生まれです。

 

 

 

カーネル・サンダースの教え 人生は何度でも勝負できる!

カーネル・サンダースの教え 人生は何度でも勝負できる!

 

 

 

 

ある海外文献によると、当時の主流であったクラヴァットは、現地の農園オーナー達には暑苦し過ぎて、このようなリボンを蝶結びするスタイルが生まれたとか。

 

 

 

日本ではリボン・タイ[ Ribbon Tie ]と呼ばれています。型紙上は、約2cm幅のスクエア・エンド型に縫い合わせたものが多く、寸法が十分に長く作られたもので蝶結すると、自然に重みで垂らし結びになります。

 

 

 

 

 

垂らし結び 写真館

 

 

 

以下には、垂らし結びをしている人物の歴史資料の中から、一部をピックアップして掲載いたします。結ぶ部分の大きさ垂らす長さによっても、印象が変わってきます。

 

 

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Public Domain / Wikimedia Commons / 1868  Szása és Minnie

 

 

 

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Public Domain / Wikimedia Commons / 新島襄 1843-1890

 

 

 

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Public Domain / Wikimedia Commons / 1860  Elias Boudinot

 

 

 

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Public Domain / Wikimedia Commons / 1882  Jesse james

 

 

 

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Public Domain / Wikimedia Commons between 1891 and 1893  Otto Mahler  

 

 

 

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Public Domain / Wikimedia Commons / LifeSpan 1844-1929  Léon Barillot 

 

 

 

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Public Domain / Wikimedia Commons / ca.1866  Edgar Hanfstaengl 

 

 

 

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Wikimedia Commons / between 1860-1865  George Armstrong Custer 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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