蝶ネクタイ 専門ブランド BOWTIE SPECIMENS

BOWTIE SPECIMENS (ボウタイ スペシメンズ)の「手結び蝶ネクタイ編」ブログです。

アスコットタイとは,結び方,巻き方,ドレスコード(シャツ,リング,カジュアル,ストール,着こなし,アスコットスカーフ)について

How to Tie a Plastron(Ascot Tie)

 

 

 

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©Another-Design Inst.   アスコットタイとは,アスコットタイの結び方 How to Tie a Plastron (Ascot Tie)

 

 

 

アスコットタイとは?この記事ではアスコットタイの結び方をまとめてみます。おそらく海外サイトをウェブ検索しても、せいぜい2,3通りの方法が見つかるくらいだと思います。

 


このブログでもご紹介している止め結び(Overhand Knot),覆い結び(Covered Knot),下げ結び(Plain Knot )といったところでしょうか。

 


あとは又の字結び(Gordian Knot)がチラホラ確認できます。歴史的には確かに、今ご紹介した結び方が各シーンでアスコットタイ(プラストロン)の結び方と認識されてきました。

 

 

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©Another-Design Inst.   アスコットタイとは,アスコットタイの結び方 How to Tie a Plastron (Ascot Tie)

 

 

 

アスコットタイの起源,歴史については、以下の記事で少し書きましたので、ご興味ある方は読んでいただけますとうれしいです。

 

 

 

 

 

 

それからアスコットタイとアスコットスカーフの違いについては、現在はあまり分ける必要はないと私は思います。欧米社会を見ても定義はあいまいです。

 


ネクタイ蝶ネクタイと同じように、フォーマルカジュアル(スカーフ)かを分けるのは、服装や素材、着こなしの方が重要ではないかと個人的には思います d( ̄  ̄)

 


ただし、例えば下のアメリカの会社モーニング・ガイドには、首部分がプリーツになっていて、芯地が入っていないものはカジュアルFake Ascotだとまで書いています。

 

 


 

 


確かに今日出回っているプリーツ形状は、後にカジュアル用として生まれた経緯があるのかもしれません。ですが本質プリーツが付いてるとか、芯地があるなし等の次元ではないと私は思います。

 


なぜなら幅広の帯状ものなら、ほぼ同じ見た目に結べますし、歴史上のアスコットタイのデザインをたくさん見てみると、色んなデザインが存在していたことも分かります

 


細部の型紙仕様などは、時代ごとにより効率的・機能的なものが選択され、変化する定めなので、「アスコットタイとは何ぞや」という普遍的な定義付けの要因にするのは難しいのではないでしょうか。

 

メトロポリタン・ミュージアムの歴史資料

Cravat | American | The Metropolitan Museum of Art

Cravat | European | The Metropolitan Museum of Art

Abraham & Straus | Cravat | American | The Metropolitan Museum of Art

 

 


そして、敢えてアスコッタイというものを定義付けるならば、1ネクタイ(Four-In-Hand)より幅広で、2手結び蝶ネクタイ(BowTie)よりも長く、3両剣先が同じ幅、4末広がりではなく樽形なっている。この辺が現在の私なりの見解です。

 

そんなアスコットタイに、フォーマルな素材と着こなし、あるいはカジュアルな素材と着こなしがあるだけ。という解釈で十分ではないかと思っています。


少しネガティブに捉えるならば、ドレスコードなど所詮は欧米の貴族や資産家達が、身分差を明確にするために作ったルールでもあったという事実もあったでしょう。


「ええとこ取り精神」で、TPOとして享受している後世の我々ニッポン人が、それを楽しむなら未だしも、縛られているとしたら、何とも滑稽な話です (⌒-⌒; )

 


ネクタイボウタイアスコットタイも、1850年代以降クラバットとストックが簡略化され、各結び方に特化したネックウェアとして普及したルーツがあります。結び方を軸に見ると本質が見えてきます。


また歴史的にはアスコット誕生の19世紀後半以降、又の字結び(Gordian Knot)予め結び縫いつけられてあるアスコットタイが、20世紀初頭までは大半だったようです。

 

  

 

以下の写真は、このブログでご紹介している結び方を実験的に結んでみたものです。蝶ネクタイ、結び下げネクタイ、スカーフといった他のネックウェアと同じ結び方ができることが、ご覧いただけるかと思います。

 


また、アスコットタイにリングやピンズを使用することで、さらにアレンジが楽しめます。

 


ちなみにフランス語大型の蝶結びネクタイのことを、ラヴァリエール(ラバリエ/lavallière)と言います。アスコットタイを蝶結びしたものは、ラヴァリエールと呼べるでしょう。

 

 

 

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©Another-Design Inst.   アスコットタイとは,アスコットタイの結び方 How to Tie a Plastron (Ascot Tie)

 

 

 

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©Another-Design Inst.   アスコットタイとは,アスコットタイの結び方 How to Tie a Plastron (Ascot Tie)

  

 

 

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©Another-Design Inst.   アスコットタイとは,アスコットタイの結び方 How to Tie a Plastron (Ascot Tie)

 

 

 

蝶ネクタイを結ぶ時と、手順は同じです。

 


結び方の解説はこちらからどうぞ。

 

 

 

 

 

結び方の手順はこちらからどうぞ。

 

 

 

 

この手のものを取り入れる際、日本人が1番気にするのは「ドレスコードに反しないか」ということかもしれません。

 

 

まずアスコットタイは、かつてはモーニングコートに合わせる昼間の正礼装として、結び下げネクタイ(Four-In-Hand)と共にドレスコードに入っていたようですが、現在はイギリス王室も含め、結び下げネクタイ姿のみが昼間礼装の主流です。

 


つまり本式ドレスコードからは、もう過去のアイテムとして外されていて、昼間の正礼装としてはアスコット競馬場で稀に見られるようなレトロ・スタイルか、結婚式の新郎用としてくらいが、フォーマルな服装と言えそうです。

 


ただし多くの人にとっては無縁の話です。私達がはっきりさせたいのは結婚式やパーティーのゲストとして、どういうアスコットタイの着こなしがOKかということです。

 

 

私の意見としては、結婚式のゲスト以下スーツ・スタイルでは、まずシャツ衿の形状好きに合わせて良いと思っています。ボタンダウン衿はスポーティな機能なので、理解はしておいた方がよいとは思いますが。

 


歴史的には長いスタンドカラー(ハイカラー)やウィングカラーだけでなく、折り衿に結んでいる肖像写真も結構あります。


ウィングカラーだけが許されるという意見は、過去アスコット・モーニングのスタイルだけが、頭にある人の意見だろうと思います。

 


色・素材結び下げネクタイと同じ感覚で選べば、主役に対し失礼には当たらないのではないでしょうか。昼間に黒生地を結ぶようなことだけはNGでしょう。蝶ネクタイの場合と同じ考え方です。

 


結び方に関しては、軽いパーティーなら色々遊んで結んでよいと思います。やってはいけないルールはありません。

 


結婚式の挙式・披露宴のゲストでは、さすがに目立ち過ぎはまずいかもしれません。スリーピースベストの内側剣先が収まるように、垂らす系の結び方が良いかもしれません。あくまでも自己責任でお願いしますm(_ _)m

 

 

 

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©Another-Design Inst.   アスコットタイとは,アスコットタイの結び方 How to Tie a Plastron (Ascot Tie) 

 

 

 

それはさておき、上の写真のスタイルを結婚式等のパーティーなどで、よく見かけるようになりました。少なくとも19世紀の段階では、ありえないスタイルだったと思います。

 


20世紀以降にスポーツやカジュアルウェアとして広まったのかもしれませんが。欧米でOKなら日本でも自動的にOK思想で、アパレルやメンズ雑誌、スタイリストさんが日本中に広めてしまったのかもしれません。

 


なぜわざわざ、一番外側で見せ飾るためのネックウェアを、本来は下着であったシャツのボタンを2つも外し、胸元につっ込むことで、ドレッシー(ドレスアップ)になるのか、歴史の流れから見ると不自然です。

 


私はこのチャラ男スタイル!いや言葉が過ぎましたm(_ _)m、このスカーフintoシャツスタイルは個人的にはやりません。もし結ぶ時はちゃんとシャツ衿の外側に巻きます。


地肌に直接ネクタイを巻くのは、首回りや胸元の感触が気持ち悪く感じますし、汗も付きベトベトしてしまいます。イタリア人が行うと
様になるのかもしれませんが、日本人はホストクラブのお兄さんに見えてしまいます。

 


ですが、この辺りは個々の感性であって、あくまで1つのフォーマルに対する考え方です。このブログで散々オキテ破りを提案している私が訴えるのも、おかしな話です(^_^;) 大変失礼いたしました。

 

 

 

 私の長い話に耳を傾けていただき、ありがとうございましたm(_ _)m

 

 

 

 

 

 

 

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