蝶ネクタイの結び方 How to Tie a Bow Tie

蝶ネクタイ(ボウタイ)の結び方、コーディネイト、歴史など。ネクタイ史研究者の蝶ネクタイ・ブランドが発信するブログです。How to tie a BowTie, Styling, History etc. BowTie Specimens Presents.

2.平行結び/解説_Parallel Bow Knot History,結び目を絞らない結び方/ BowTie-Style which Not Squeezed the Knot

平行結び/Parallel Bow Knot 解説

 

f:id:another-design:20161009210344j:plain

 

 

このページでは、平行結び(Parallel Bow Knot)について解説します。

 

 

 

f:id:another-design:20150429082753j:plain
©Another-Design-Inst.  / 19th Century Pointed End / 4.0cm width

 

 

 

蝶ネクタイの結び方と聞くと、その名の通り蝶(チョウ)の形をイメージする人がほとんどだと思います。

 

 

 

しかし、歴史的な肖像写真に写る蝶ネクタイを細かく見ていくと、結び方にも色んな違いがあって見た時の印象が変わってくるということが分かります。

 

 

 

f:id:another-design:20150430193944j:plain
©Another-Design-Inst.  / 19th Century Square End / 5.0cm width

 

 

 

上2つの写真の蝶ネクタイは、結び目を軽く絞り仕上げる結び方、平行結び(Parallel Bow Knot)です。上と下のラインがほぼ平行になるような結び方です。

 

 

 

通常の蝶結びと違い結び目のシワがあまりないことが特徴です。ネクタイでよく言われる、ディンプル(Dimple/えくぼ)をあまり作らない結び方とも言えます。

 

 

 

 

 

平行結びの歴史

 

 

 

f:id:another-design:20150526213944j:plain
 Wikimedia Commons / between 1855 and 1865  David C. Broderick

 

 

 

上の写真は蝶ネクタイに変化する直前の、クラヴァットまたはストックというネックウェアで、平行結びをしています。

 

 

 

蝶ネクタイ[Bow Tie]に変化してからも、19世紀中頃から後期頃までの初期の蝶ネクタイには、両端の羽根部分が長いものが多く、結び目を羽根の先端と同じ幅の部分で中央を結んでいました

 

 

 

その結果、結ぶ際に中心を絞るというより巻き付けるような形になりました。見た目はというよりかは、ベルトのバックルのようなシルエットで、独特の重厚感が感じられます。

 

 

 

f:id:another-design:20150526145716j:plain
Public Domain / Wikimedia Commons / 1863  Adolf-Huber

 

 

 

この平行結び、下の写真のような現在広く流通している手結びボウタイでは結ぶことができません。その理由は見ての通り、結ぶ前から絞りやすいような形に縫われているからです。

 

 

 

f:id:another-design:20150513143245j:plain

 

 

 

20世紀以降に多く出回るようになった、このShaped BowTieとでもいうべきこのアイテムの登場時は、蝶ネクタイの絞り具合を選択するという極めてマニアックなこだわりを考慮する人など、まずいなかったでしょう。

 

 

 

そして、とにかく簡単にきれいな[蝶結び]が結べることだけを目的として、効率化・最適化されたわけです。

 

 

 

 

 

平行結び 写真館

 

 

 

 以下には、平行結びをしている人物の歴史資料の中から、一部をピックアップして掲載いたします。ボウタイの幅の大きさや色柄によっても、また印象が変わってきます。

 

 

 

f:id:another-design:20150526155423j:plain
Public Domain / Wikimedia Commons / ca.1891  Hugh Grosvenor

 

 

 

f:id:another-design:20150526214015j:plain
Public Domain / Wikimedia Commons /1891【 David Dunbar Buick 】

 

 

 

f:id:another-design:20150526150339j:plain
Public Domain / Wikimedia Commons / 1896  David Hay Dalrymple

 

 

 

f:id:another-design:20150526155337j:plain
Public Domain / Wikimedia Commons / ca.1910  Claude Agustus Swanson

 

 

 

f:id:another-design:20150526155358j:plain
Public Domain / Wikimedia Commons / 1919  James Larcombe

 

 

 

f:id:another-design:20151027200637j:plain
Public Domain / Wikimedia Commons / ca.1900   William McKinley

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【画像について】本ブログにおける画像は、「パブリック・ドメイン」「CCライセンス」「ロイヤリティフリー著作」「アフィリエイト・リンク」または「アナザーデザイン研究所」著作の画像等を、各規定の範囲内で掲載しております。また、服飾文化研究をより多くの人と共有し、継承・発展させたいという観点から、肖像写真は重要な歴史的証拠と考え、敬意を込めて掲載しております。 パブリックドメイン  /  クリエイティブ・コモンズ  /  ロイヤリティフリー  

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                   f:id:another-design:20170323202844j:plain