蝶ネクタイの結び方 How to Tie a Bow Tie

蝶ネクタイ(ボウタイ)の結び方、コーディネイト、歴史など。ネクタイ史研究者の蝶ネクタイ・ブランドが発信するブログです。How to tie a BowTie, Styling, History etc. BowTie Specimens Presents.

17.覆い結び/解説_Covered Knot History,海運王オナシスの結び方/Onassis Knot-Tie Style

覆い結び/Covered Knot 解説

 

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このページでは、覆い結び(Covered Knot)について解説します。同義語として、Onassis Knot(オナシス ノット)があります。

 

 

 

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©Another-Design-Inst. / 19th Century Pointed End / 4.0cm width 

 

 

 

見た目は、止め結び(Over Hand Knot)とほぼ同じですが、 

 

 

 

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©Another-Design-Inst. / 19th Century Wide Pointed End / 8.0cm width 

 

 

 

 最後に結び目を覆う結び方なのでややボリュームが出ます。ネクタイ・パーツで留めたり、剣先の長さをズラしたりして遊べます。

 

 

 

 

 

覆い結びの歴史 

 

 

 

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Public Domain / Wikimedia Commons / between 1860 and 1869 G a custer

 

 

 

結び目を覆い見えなくするという意味では、上の写真のような止め結び(Over Hand Knot)も、この覆い結び(Covered Knot)[造語]と同じかもしれません。

 

 

 

しかし独自の分類では、これらを分けて考えています。止め結びとは、ひと結びするだけなのに対し、覆い結びはある程度結び目の塊を作った後に、上から覆うものと定義付けています。

 

 

 

細かな手順で分けると、ウェブ検索しただけでもOnassis Knotと名付けられた結び方は、何通りでもあることが分かります。つまり最後に結び目を覆うネクタイの結び方は、すべてOnassis Knotと認識されているのが客観的事実と言えそうです。がっちり決まっていません。

 



よく見かけるものは、下げ結び[Plain Knot]する最後の所で輪に通さず上から覆う方法、下げ結びした後に大剣か小剣結び目の上から覆う方法、ウィンザーノット(Windsor Knot)する最後の所で輪に通さず上から覆う方法です。後者ほどボリュームが出ると同時に嵩張り、丈は短くなります。

 

 

 

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Public Domain / Wikimedia Commons / Aristotle Onassis 1906-1975 

 

 

 

ネクタイ結び方としては、オナシス・ノット(Onassis Knot)と呼ばれることがあります。ギリシャの実業家、アリストテレス・オナシスが由来と言われています。

 

 

 

しかし彼の残された写真の中で、覆い結びをしている姿は、ごくわずかしかありません。大半がPlain Knotか、それと同様のシンプルな結び方です。

 

 

 

マスコミから注目を浴びていた人物だったために、たまにこのネクタイ・スタイルをしただけでも話題になったのかもしれません。  

 

 

 

Onassis

Onassis

 

 

 

 

また、彼の結び方を見る限り、ただの止め結び(Over Hand Knot)だった可能性もありますし、Plain Knotの輪を通さず上から覆うだけの方法だった可能性もあります。 

 

 

 

参考:オナシス・ノットの原因と見られるの写真


参考 : その他のオナシスの写真

 

 

ともあれ個人的には、そんなオナシスさんのおかげで覆い結びが定義付けできて口実ができて良かったと思っています。

 

 

 

オナシスの生涯―欲しいものはすべて手に入れた男 (新潮文庫)