蝶ネクタイの結び方 How to Tie a Bow Tie

蝶ネクタイ(ボウタイ)の結び方、コーディネイト、歴史など。ネクタイ史研究者の蝶ネクタイ・ブランドが発信するブログです。How to tie a BowTie, Styling, History etc. BowTie Specimens Presents.

14.合掌結び/解説_Régate Knot History,1900年代初頭フランスの結び方/ In the early 1900s French Cravat-Style

合掌結び/Régate Knot 解説

 

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このページでは、合掌結び / Régate Knotについて解説します。同義語として、レガート・タイ結び / リガート・タイ結びなどがあります。

 

 

 

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©Another-Design-Inst.  / 19th Century Pointed End / 4.0cm width

 

 

 

下げ結び(Plain Knot)の剣先を広げると、合掌結び(Régate Knot)になります。合掌結びの和名は、そのシルエットから独自に名付けました。

 

 

 

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©Another-Design-Inst.  / 19th Century Wide Pointed End / 8.0cm width

 

 

 

ボウタイで結ぶと、ネクタイの様な重量がない分、ある程度広がったままの形状を保つことができます。

 

 

 

 

 

合掌結びの歴史

 

 

 

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Public Domain / Wikimedia Commons / 1903  Jack London

 

 

 

19世紀後半から20世紀初頭の結び下げネクタイ(Four-in-Hand Tie) 、つまり初期のネクタイは、現代のスタイルのように、垂れた2本の剣先をきれいに重ねるのではなく、

 

 

 

Aライン状に広げられたものをが、しばしば確認できます。最近また見かけるようになったこの感じです。→Link 

 

 

 

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©Another-Design-Inst.  / ADI-Factory Archive

 

 

 

日本ネクタイ史 (1980年)の内容などによると、19世紀後半以降のフランスでは、[作り結び式ネクタイ]をリガート[Régate]と呼んでいました。英語ではRegatta(ボートレース船のレガッタ)す。当時は両剣先の幅が同寸のものが多かったようです。

 

 

 

芯地入りの剣先を、意図的に大きく広げたまま固定するタイプを、定番で多く生産したようです。当時イギリスでは、この特有のネクタイを[リゲート]と呼び、通常のタイとは区別していたようです。

 

 

 

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© Another-Design institute / Régate[cravate] / French Made / probably Early 20th-Century 】

           

 

 

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© Another-Design institute / Régate[cravate] / French Made / probably Early 20th-Century 】 

 

 

 

上の写真は、たまたま19世紀初頭フランス骨董を扱うお店で手に入れました。黒絹なのによく生き残ってくれていたなと思います。首回りはエイト環に白ゴムが通してあり、長さを調節できます。

 

 


結び目裏にはシャツ衿ボタンに、はめ込むであろう金具縫い付けられています。ページ一番上の写真のように、復刻 蝶ネクタイ合掌結びをすると、そっくりなシルエットになります。

 

 

 

このリガート・タイは、1890年代から1900年代初頭の[ベル・エポック期の百貨店カタログ]にも、Régate(s)という名称で、所々に掲載されています。

 

 

 

ベル・エポックの百貨店カタログ―パリ1900年の身装文化

ベル・エポックの百貨店カタログ―パリ1900年の身装文化

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

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